親ばかが日本を滅ぼす 2008 10 5

 最近、こんな話を聞きました。
今の子供は、修学旅行が楽しみではないというのです。
 この話には、びっくりしました。
昔だったら、みんな修学旅行が楽しみで、
「後、何日で、修学旅行になるか」、日数を数えたものでした。
 ところが、今は少し違うのです。
「修学旅行で使うホテルなんて、一流ホテルじゃない」という感覚なのでしょうか。
 そういう子供は、日ごろ、家族旅行で使うホテルは、高級ホテルだから、
修学旅行用のホテルは、見劣りがするのでしょう。
 そういうわけで、「修学旅行で、友達と旅行できるのは楽しいけれど、
ホテルの設備や料理が見劣りするのが、がっかり」というのが、
今の子供の気持ちでしょうか。
 他にも似たような話を聞いたことがあります。
「学生は、お金がないから」と思い、
大学OBが、資金を出し合って、合宿所を建てたのに、
今の学生は、「そんな所、かっこ悪い」と言って、
なんと、ホテルで合宿するそうです(夏合宿、冬合宿)。
 もう一つあります。
昔は、大学生の下宿といえば、
四畳半に、風呂なし、共同トイレが当たり前でした。
 風呂は、銭湯でしたので、
夏が近づくと、銭湯から下宿まで帰ってくるまでに汗だくになってしまい、
冬が近づくと、銭湯から下宿まで帰ってくるまでに、すっかり体が冷え切ってしまい、
何のために入浴したのかと思う人も多かったでしょう。
そんなわけで、みんな早く就職して、お金を稼ぎたいという気持ちになるのも、自然だったのです。
 今時の学生は、ワンルームマンションに「下宿」しています。
これでは、就職したいという気持ちはなくなるでしょう。
だから、就職が近づくと、急に「大学院に進みたい」とか、「留学したい」とか言い出すのでしょう。
仮に就職したとしても、「人間関係が合わないから」と、あっさり退職となるのでしょう。
 そもそも、会社は同好会やサークルではありませんので、
人間関係が合う会社は存在しないと思います。
 親ばかが、日本を滅ぼす。
「親ばか」とは、広辞苑によると、
親が子供に対する愛情におぼれて、はた目には愚かなことをして、
自分では気づかないことです。















































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